ウィンターランドのクィア達
- tachikawa176
- 2023年6月17日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年6月21日
自己紹介です。私はノンバイナリーでありアセクシャルでありアロマンティックです。戸籍上は女性であり、見た目も、体格が非常に「女性」なので女性以外の何かとしてみなされた試しがないのですが(不本意です)、女性扱いされたり、アンケートの性別欄で女性にチェックをつけたりしようとすると頭を掻きむしってゲロ撒き散らしながら床を転げ回りたくなります。とりあえず胸は潰して生きています。恋人は興味がないのでいたことがありません。そんな感じです。
そんな感じなので、クィアなキャラクターを登場させることは私にとって非常に重要なことでした。
現実のクィアを取り巻く状況はなんだかアレな感じなので、クィアがクィアであることで受ける痛みを正直に描くか、その類の嫌さを徹底的に排除した理想の世界を描くかは非常に迷いました。迷った末に後者を採用しました。理想(あくまで一例として、ですが)を提示し、夢を見る(その結果として安らぎや前に進む力を得る)ことは重要だと判断したからです。実際にうまく描写できたかというと恐らくそんなことはなくて、よく観察しないとわからないくらいにさりげなくなりすぎていると思います。存在の主張としては非常に薄味です。クィアの存在が当たり前な世界ならこのくらいの描写が妥当だろうと思わないでもないのですが、やはり表現する上での技術不足感は否めません。精進します。
明確に決めている設定がいくつかあります。
エリオットはパンセクシャルです。リッキーの両親はゲイカップルです。ダルヴィレッジの店員さん(実はスーザンという名前がついています)はレズビアンです。ブレイクとリッキーはアロマンティックです。ジャックとカレンはトランスジェンダーで、ジャックはFtM、カレンはMtXです。ペールヴィレッジの店員さん(ジェシーといいます)も、スライム(カイル)も、主人公も、ノンバイナリーです。(より細かく言うと、カレンは中性、ジェシーは両性、カイルと主人公は無性です。)
はっきり決まっているのはこんな感じですが、ここで挙がっていないキャラクターもクィアかもしれません。マリオンは同性を好きになるかもしれないし、ならないかもしれないし、もしかしたら日によっては自分のことを男性だと感じているかもしれません。ジャックも、FtMとは書きましたが、どんな人に惹かれるかはよくわかりません。誰にも惹かれないかもしれません。ここに無い設定に関しては、皆さんで好きなように想像してほしい気持ちです。見たいように見てほしいと思っています。ウィンターランドの面々は現実に生きる人間ではなくフィクションのキャラクターなので、皆さんの好きなように捉えてほしいです。また、これらはあくまで物語時点での設定なので、別の時間軸では変わっているかもしれません。セクシャリティは流動するものなので、この辺も自由に想像してほしいです。少なくとも私はそう思っています。そんな感じです。以上です。




